【クロストーク】東阪制作職【リモート】

【クロストーク】

東阪ディレクターのお二人にインタビュー
しました。

【クロストーク】

東阪ディレクターのお二人に
インタビューしました。

田口敦生

2020年新卒入社。
2024年10月〜東京支社勤務。

原朋佳

2022年新卒入社。
大阪本社勤務。 

クロストークの内容

東京、大阪それぞれで活躍するディレクターの田口さん(6年目、現在東京勤務)と原さん(4年目、大阪本社)にインタビュー。かつて大阪で先輩後輩として一緒に番組制作に携わった2人。入社のきっかけから、現場での体験談、そして今後の目標まで、率直にお話してくれました。

SNS時代に、テレビ番組制作を
志したワケ 

――まず、お2人がMBS企画に入社した理由を教えてください。 

田口

もともとテレビが好きだったので、就活の時からテレビ業界をメインで受けていました。何社か内定をいただいて、その中でMBS企画を選んだ理由は、会社の雰囲気が落ち着いていたことですね。僕はそんなに体育会系の感じが得意ではないので、自分でも馴染めるかなと思いました。あとは、正直に言うと給与も決め手のひとつです(笑)。他社より手取り額が高かったのと、MBSのグループ会社という安心感がありました。 

私も田口さんと同じように、テレビ業界に絞って就活をしていました。その中でも当社はMBSの社屋で働けるというのが学生心に響きましたし、面接時の印象も良かったんです。私は出身が大阪ではなく遠方から来ていたのですが、面接官の方が毎回「気をつけて帰るんだよ」と声をかけてくださって。温かい会社だなと感じ、入社を決めました。 

榊原

――テレビ業界を目指すきっかけとなった
原体験はありますか? 

田口

大学の時に映像制作サークルに入っていました。YouTubeに動画を上げたり、映像コンクールに出品したり、もの作りの楽しさを実感したのがきっかけですね。

小さい時からテレビを見るのが大好きで、特にバラエティに夢中でした。いろんな場所に行ってロケをしている光景がすごくキラキラして見えて。「いろんなところに行けるのが仕事になるなら、すごく楽しそうだな」と思っていました。

榊原

――入社後、ギャップを感じたことはありますか? 

田口

思っていたより、だいぶ地味でしたね(笑)。本当に1日中ひたすらパソコンに向かって資料を作っている日もあります。キラキラして見えるロケや収録に向かっていく準備は、思ったより細かく地道な作業を淡々とやっているんだな、というギャップはありました。 

良いギャップもあります。入社前はもっと遅い時間まで帰れないのだろうなと思っていました。何日も会社に泊まるような感じなのかな、と覚悟して入社しましたが、昔のテレビ業界に比べると働き方が改革されていると思います。 

榊原

――SNS世代の皆さんにとって、テレビ番組制作の魅力はどこにありますか? 

例えばYouTuberは、登録者0人から始めますよね。でもテレビにはすでに何千、何万人の視聴者がいる。その責任や影響力の中で番組制作を担うことが魅力だと感じます。

榊原

番組制作の肝は、リスペクトと
チームワーク

――お2人は昨年、大阪で先輩後輩として一緒に仕事をされていたそうですね。どんな関係だったのでしょうか? 

田口

昨年10月末に東京に転勤したのですが、その直前の1〜2年は同じ番組制作をしていて、一緒にロケに行くこともありました。接しやすい人柄ですし、真剣に取り組んでくれましたね。 

私と田口さんの間の学年を採用していないので、田口さんが一番年の近い先輩です。田口さんは、締切があっても本当に毎日コツコツと頑張っているイメージがあります。私は課題をギリギリに片付けるタイプなので見習いたい。また、ディレクターとしてADのことを気にかけてくれてありがたいです。

榊原

――一緒に働く中で、特に印象に残っている仕事はありますか? 

ある番組ロケで一緒に愛媛へ行ったことが印象に残っています。高松空港から車で2時間半かかるような、細長い半島の先まで取材に行きました。それまでは結構ベテランのディレクターと行くことが多かったのですが、年の近い先輩と行くのはすごく楽しくて、勉強にもなりました。 

榊原

田口

3日連続朝から夜までぶっ通しのロケでしんどかった分、美味しいご飯を食べて帰れるのを楽しみに頑張っていました。1日目の夜と2日目の朝が一番「持たへん…」と気分が落ちることが多いのですが、「あと2日頑張ろう!」と2人で気合いを入れ合った思い出があります。 

――その中で大事にしていたポイントはありますか? 

カメラスタッフを気にかけながら、でも自分の撮りたいものを撮るために妥協はできない。その配分が大事だと思います。自分のことばかり考えていたら進まないけど、スケジュールを重視しながら「もう1回撮ってもいいですか」「こういう場面を撮ってもらえませんか」とこだわる。そのバランスを大切にしていました。

榊原

田口

取材先へのリスペクトですね。テレビは協力してもらって初めて成り立つので、取材相手に無理を言う場面もあるんです。コミュニケーションを取りながら折り合いをつけていくのは、どの現場でも必要かなと思います。

――田口さんは大阪と東京どちらも経験されていますが、両者の違いはありますか? 

田口

動き方自体はあまり変わりません。ただ、番組のタイプが違います。東京だと全国放送の大きな番組を制作する機会が多い。「日曜日の初耳学」「情熱大陸」「千鳥の鬼レンチャン」……有名人と一緒に大きな番組を作る機会が多いのは東京で、自分がやりたい企画を通しやすいのは大阪、というとイメージしやすいでしょうか。東京に来て感じるのは、芸能人やタレントさん含め、多くのスタッフの方々と、本当に一緒にチームで作り上げていく感じがすごくある。これがテレビ番組制作の強みだと改めて感じましたね。 

作り手の「好き」が伝わる
番組制作のために

――お2人にとって、人の心を打つコンテンツとは何でしょうか?

田口

作った人の「好き」という強い気持ちが現れているコンテンツ。そのためにも画面の隅々まで気を配って、魅力を届けようとすることが大事ですね。例えば、りんごのジュースを撮る時に、後ろにりんごを置いてみるとか。農家さんの話を聞くなら、実際に作っている畑の前でお話を聞かせてもらうとか。1つの画面で伝えたいものをちゃんと伝えるという工夫を心がけています。

田口さんと似ていますが、撮る人の工夫が視聴者にも感じとってもらえるようなものが、心を打つんじゃないかなと思います。初歩的かもしれないですが、温かい料理を撮るなら、実際に温めて湯気を出して撮る、とか。撮影時間が延びたとしても、より良くなるためにどれだけ頑張れるかが肝心ですね。

榊原

――今後の目標を教えてください。 

田口

いつかは演出家として、自分の作りたい番組を制作したいですね。僕は趣味嗜好がコロコロ変わるタイプなので、その時に一番好きなものをテーマにする気がします。

この春から「住人十色」という番組でディレクターをやらせてもらっています。今は番組を成り立たせるのにいっぱいいっぱいなので、早く慣れて工夫した映像を撮れるようになりたいです。あとは大好きなバラエティ番組を作れたらいいなと思います。

榊原

――これから一緒に働く方へのメッセージをお願いします。 

田口

インプットの量は増やしておいた方がいいと思います。基本的にこの仕事はアウトプットなので、引き出しの中身を増やすのは重要です。「映像を作るのが好き」「やってみたい」という人が結局は長く活躍しています。

今のうちにいっぱい遊んでください(笑)。また、完璧でなくてもいいから、失敗しても素直で頑張れる人に向いている仕事です。反省は大事だけど、「次また頑張ろう」と思える人と働けたらいいなと思います。

榊原

背景